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妄想シンジ無用第三話

2009-12-31 | 06:09

妄想シンジ無用
         
-第3話- こんにちはペンペン                           





髪に真っ赤な髪飾りをつけた少女が走ってくる。
一面の花畑。その中を紫色の花の冠を持って・・・
アタシだ。そう、アタシはまた、あの夢を見てるんだ。
何回も見ているけど、色褪せたりはしない。
そんな夢・・・

花冠を後ろ手に隠し、青年の前に立つ少女。
はにかんで目を合わせないが、少女にはわかっている。
目の前の青年が、優しく微笑んでいるに違いないことは。

「アタシ・・・
 お兄様のお嫁さんになるんでしょう?」

昨夜、少女の父母が話していたこと。少女には難かしい話だったが、そこだけはわかった。
嬉しかった。
このことを知れば、きっと、青年も喜ぶだろう。だから伝えた。
でも・・・

「おおきくなったらね」

青年は少女を抱え上げ、顔をのぞきこむようにして言った。
青年の言葉に一瞬ムッとしかけた少女だが、青年の瞳を見て思い出した。
贈り物があったことを。

「ほら、お兄様の目の色よ。綺麗でしょ?」

隠していた花冠をそっと青年の頭にのせる。

青年は、笑顔を強張らせると少女をおろし、独り言のように呟いた。


「この花はね、贈り物には使わない・・・いや使えないんだ。」

花畑が消える。
かわりに現われたのは燃え上がる人家、逃げ惑う人々。
高らかな笑い声を上げて、破壊活動を行う宇宙海賊。

「おのれ!」

青年が駆けていく・・・
焔の向こうに消えていく青年・・・
自分の手の届かない所にいってしまう・・・

「アタシもつれていって」

抱きついた影がシンジに変わる。

「リョウジ?何百年も前の人だから・・・
 亡くなってるよ。」
 

いやあああああ

自分の叫びで飛び起きる。ここの所、ずっとそうだ。
どこから夢で、どこから現実か・・・わかっているけど、願わずにはいられない。
全てが夢でありますように・・・
目が覚めたらベットの上で、隣には加持さんが寝ている・・・
そして、

「怖い夢でも見たの?」

と優しく言ってくれるの。

「・・・って
 なんでアンタが寝てるのよーーー


       ○○○○○


ペンペンと竜王がもつれて落下した結果、碇神社の敷地には大きな穴があいた。
かなり深く掘り返したため、温泉が湧き出し、大きな天然の露天風呂状態になっている。
大喜びした総司令は、温泉湖をジオフロントと名付けて整備拡張工事を命じた。
今、突貫工事で女風呂と男風呂とシンジ風呂が造られている。

その温泉湖の上にレイがいた。

「ここね」

レイの姿が湖底に遷移する。

ガレキの中から卵を探りあてると大事そうに抱え、今度は碇家に遷移した。


       ○○○○○

碇家第二発令所(リビング)


「ねねねねねね
 それ何?」

「見てわからない?卵よ。」

「ヒカリ、おのれはそないなことも知らんのかいな。」

「トウジ、仕方ないよ。お姫様なんだから。」

アッガイ

「「ぐほっ
 範囲技を使うとは・・・やるな」」

「卵だってのはわかってるわよ。
 私は金目のものかどうかを・・・げほごほん」

チロッと二階の方を確認した後、真剣な顔をするレイ

「実はね・・・」

近づいたヒカリの耳にささやく

えーーーー
 シンジ君の子供ーーーー


「またかいな。
 ソウリュウもとことん男運がないわな。」


       ○○○○○

寝室

「さあ説明しなさい」

シーツを体にまきつけ、シンジを睨みつけるアスカ。
あることに気付いてからは、そっちの方に意識を集中しているが・・・

「パ、パンツぐらいはきなさいよね、まったく。」

「う、うん」

「あ、待ちなさい。一緒に寝てた理由が先よ。
 それ次第じゃ、すぐ脱ぐんだから・・・げほごほん」

「えっと・・・」

「とにかく、キヲツケ。
 手は、体側に。前を押さえたら見えないじゃない。」

「昨日のこと、覚えてる?」

昨日?
確か、散歩中にシンジと総司令が稽古してるとこ見かけて・・・

「そういえば、なんでアンタが皇女のみに伝わる秘技を・・・」

聞いたところで答えるわけがないか・・・
総司令にもはぐらかされたし、おまけにあのオヤジ・・・

人を思いっきり投げ飛ばしてーーー

「いきなり技を出したアスカも悪いと思うけど」

「アンタ、アタシよりあの髭オヤジのカタをもつっての?」

「ゴメン」

「まあ、いいわ」

髭オヤジとの闘いから転進したアタシは、シンジに背負われてあげてたのよね。
きっとアタシの胸の感触で、前かがみになってただろうけど。
残念ね。いくらアンタがアタシに惚れてもダメなの。
アタシは加持さんのモノ・・・あ~ん、モテル女はつらいわ~
「パットが飛んで、なくなってたんじゃないかな。
 あんまり、ふくらみは感じなかったし」

百式

むがっ

「人の独り言にまでつっこんでじゃないわよ。」

「むが、ふぐ、ほご」

「あん
 そんなに激しく動かさないで。」

「むぎ、こんぐ、ふろんが」

「ねねねねねね
 なんて言ってるのかな?」

「雨に降られたので、小屋で雨宿りをしたそうよ。
 そのうちに寝てしまったようね。シンちゃんを小屋の外に待たせたままで。」

「ソウリュウ、非道やな」

「それで、寝てしまったアスカを連れて帰ってきて、体が冷えてたんで人肌で温めていたそうよ。
 いびきがうるさくて寝れなかったらしいわ。」

「なんだと」

「ふんが、ふぐ」

「臭いから、早く解放してほしいそうよ」

「毎日、お風呂に入って洗ってるわよ。
 そんなに言うなら、今日からアンタに洗ってもらうわよ。」

ぶはっ
 そんなこといってないよ。イイ匂いだよ。」

ゾゴック

なんでワイがーーー

「匂うなんていっちゃダメ。」

「ゴメン」

「ホントに洗いっこスル?」

「「うんうん」」

シャア専用ズゴック

うわあああああああ


「ホントに懲りないわね」

「そうね」
出しそびれた卵をもてあそびながらレイがこたえる。

「温泉で勝負ね。それまで孵化しないでね、ペンペン」

くーん


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Theme : 二次創作:小説
Genre : 小説・文学

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